ハクソー・リッジで伝えたかったこととは?
はじめに
この映画は第二次世界大戦の沖縄戦を描いたもので、衛生兵の主人公ドスが75人もの命を救った実話を基にしています。
『ハクソー・リッジ』で監督が伝えたかったことは何なのか?僕なりに考えていきます。
もくじ
『ハクソー・リッジ』が伝えかったこととは?
メル・ギブソンが、10年ぶりにメガホン『ハクソー・リッジ』予告
予告編を観て頂いて、大体の内容は掴めたかと思います。
まず、ストーリーを簡単に説明します。
この映画の主人公デズモンド・ドスがハクソー・リッジ(のこぎり崖)にて武器も持たずに、75人もの命を救う話です。
この話だけ聞くと本当に映画の中だけの話だと思いますが、驚くべきことに実話なんです。
戦争で一人も殺さずに、75人もの命を救うことが果たして可能なのか?
そもそもどうしてドスは武器を持たなかったのか?
それがこの映画において一番重要な部分です。
主人公ドスは幼少期に兄との喧嘩で、兄を死なせそうになった出来事から、自らに対して「汝、殺すことなかれ」と誓いを立てます。
その誓いを立てた背景として、ドスは熱心なクリスチャンであり、聖書で登場する十戒の一つの戒め、「殺人をしてはいけない」という教えを守ろうとしたのです。
ドスが大人になると第二次世界大戦が激化し、ドスも国のために尽力したという思いから陸軍への入隊を志願します。
しかし彼は戦争へ参加することを望みながらも、人を殺さずに助けることを望みます。
それは過去に自分自身が兄を殺しそうになってしまった経験、聖書の教えを守るためから、そうしたのです。
陸軍へ志願したドスは、一通り訓練を受けることになり、順調に訓練をこなしていたが、一つだけ問題がありました。
そう、それはライフルの訓練です。
ドスは過去に兄との喧嘩で殺人を犯してしまいそうになっただけではなく、父との喧嘩で父に銃を向けてしまいました。結果的に父を打ちませんでしたが、二度も殺人を犯してしまいそうになった自分にひどく罪悪感を覚え、銃を触れない誓いを立てていました。
ライフル銃に触れることができないドスは、ライフルの訓練を拒否します。
しかし、軍はそれを認めるはずもなく、ライフルの訓練をさせようとします。
ドスは自身の信念を貫くことを選択し、ついには軍法会議にかけられてしまいます。
軍はずっとドスを理解しようとせずに、除隊することを勧めていましたが、徐々に彼の真剣な姿勢を認めようとし、ついには武器なしで衛生兵として戦場に出ることを許可されます。
そして、ドスは沖縄戦の激戦地であったハクソーリッジで75人の命を武器なしで救います。
そして、その姿を見た彼の上官もドスのことを認めるようになり、ドスは軍にとっての英雄となり、劇は幕を閉じます。
簡単に話すつもりでしたが、少々長くなってしまいました(^^;;
『ハクソー・リッジ』で伝えたかったことって多分こうだと思うんです。
- 信念を貫くことの大切さ
- 命の尊さ
まず、信念を貫くことの大切さですが、ドスはどんなに周りに反対されても自分の信念を曲げませんでした。
人を殺さない、銃に触れないと誓ってからは軍法会議にかけられようが、獄に閉じ込められようが屈しませんでした。
僕らは人に言われて流れされてしまうこと、環境に流されてしまうことって多くあると思います。
次に命の尊さですが、やっぱり戦争で人が死ぬのを見ると、命の尊さをすごく感じます。
僕は戦争に行ったことはないし、人が死ぬ瞬間を見たことがないので、命の尊さを正直実感しておりません。
ですが、映画を観て戦場に取り残された負傷兵をドスが一人一人助ける瞬間、僕は命の尊さを感じました!
一人として捨てられていい命はいないし、敵の兵士も救ったドスの姿はカッコよかったです!!
終わりに
僕もドスみたいに自分の信念といいますか、自分の中にある大事なものを守り通したい!そう感じました。
ハクソー・リッジをまだ観ていない方、是非観てください〜