海抜0メートルから富士山1日登頂は可能なのか?
はじめに
ご無沙汰しておりました。
皆さんはお盆休みをどのようにお過ごしでしょうか。
僕は富士山に行き、ご来光を観に行っておりました。
タイトルの通りですが、富士山1日登頂に挑んで参りました。
そこで僕が学んだことを皆さんに共有できたらなぁと思っております。
富士山1日登頂は可能なのか?
結論から言いますと可能です。
というのも、実際に僕が登って来たからそうなのです。
今回僕が選んだコースは『富士山登山ルート3776』というもので、海抜0メートルから標高3776メートル(富士山頂)を目指す全長42キロのコースです。
僕は登山部でも登山家でもない平凡なサラリーマンです。僕と富士登頂を目指した仲間は3人で、僕と同様に登山初心者です。
登山の経験も知識も全くない僕らは朝6時に富士山のふもとから出発しました。
当初の予定では2日間で登頂するというもので、1日目の目標は出発地点からおよそ27キロ離れた表富士グリーンキャンプ場へ17時到着し、1泊する予定でした。
しかし、僕たちがキャンプ場へ到着したのはお昼の12時。時間に余裕のあった僕らは2日目に目指す目的地であった富士山6合目を目指すことにし、到着したのは18時でした。
出発地点から歩いた距離はおよそ38キロ。疲労困憊であった僕らは山小屋で休憩を取ることにしました。山頂までの残りの距離は4キロ。
ご来光を観るためには十分過ぎる時間があったので、僕たちは20時頃まで休憩し、6合目を出発し山頂へ向かいました。
富士山7合目を過ぎた辺りから僕たちは自分たちの体の異常を感じ始めました。
僕の体力はもう限界に達しており、極度の疲労で眠気との戦いでした。
他の皆も僕と同様に疲れを感じ始め、宿も取っていなかった僕たちは富士山8合目と富士山9合目の間くらいの地点で休むことにしました。
その時の気温は実際に測った訳ではないのでわかりませんが、上は長袖のヒートテック、ロングTシャツ、レインジャケット、下は長ズボンにレインズボンを着ていましたが、ガタガタ震えるくらいでした。
その寒さの中で暖を取る手段もなかったため、男4人でくっつきながら寝る他ありませんでした(笑)
それでも富士山の寒さは僕たちの体に大きなダメージを与えたのは言うまでもありません。
皆が起きたのは朝の1時半。
そこから山頂までの距離は2キロ弱でしたが、僕たちには相当堪える2キロでした。
富士山頂付近の冷たい風、暗い山道、疲れ切った肉体、全てが僕に富士登頂への希望を忘れさせました。
それでも必ず登頂を成し遂げようと肉体の力を振り絞り、最後は精神の戦いとなりながら、登頂しました。
富士山頂に到着したのは朝の3時半頃でした。出発から21時間半の到着となりました。
こうして僕たちは富士山を1日で登頂しました。
ここで学んだことを皆さんに共有しますと、富士山1日登頂は相当体力に自信がない限りやるものではないです(笑)
でも、それでは記事を読んだ意味がないですよね(^^;;
そこで、富士山1日登頂に挑みたい方にアドバイスします。
富士山1日登頂にはそれなりの準備が必要です。
そこで必要なものは大きく分けて3つかと思います。
- 装備
- 体力
- 精神力
①の装備ですが、かなり大事です。
富士山頂付近は8月の中旬でも6℃くらいしかありません。
ですから、富士山のふもと付近での服装であるTシャツに短パンでは確実に凍え死にます。
夏でも上下にレインウェア、その下にはフリースやダウンジャケット、肌着にヒートテックは必須です。
②の体力も①と同様に大事です。
僕は普段から週1~2で運動をしているので、それなりに体力はあったのですが、ずっと運動していないという人は絶対にやめた方がいいです。
やはり体がもたなくなりますので、、、
③の精神力ですが、最終的には精神の戦いです。
何も根性論を言っているのではありません。
しかし、山登りにはハプニングはつきものです。
少し予想外のことが起きたくらいでうろたえているようではダメです。
予想もできないようなことが起きたり、病気になっても耐えうる精神力は必須です。
僕は下山途中に高山病にかかり、激しい頭痛と嘔吐との戦いでした。
そんな僕を動かしたのは『帰りのバスに間に合わせるぞ』という強い思いでした。
終わりに
富士山1日登頂は決して不可能なものではありませんが、それなりの覚悟が必要です。
自分を鍛えたい方、強くなりたい方には是非ともおすすめしたいです。
これからも僕は別の山を制覇するべく挑戦していきます(笑)