『この世界の片隅に』・・・今までにない戦争映画だった・・・
はじめに
こんにちは、ご無沙汰しておりました。
久々に映画レビューをしたいと思います。
『この世界の片隅に』という映画を観ました。
一言で感想を言うのはあまりにも浅はかですが、、、良い映画でした。
あらすじを説明しますと、第二次世界大戦中の広島にいる少女すずが軍港都市である呉へ嫁入りの為に行くようになります。
すずは自分の意思で結婚相手を選んだのではなく、親や相手の人の都合により結婚をするようになります。
↑今の時代はありえないことですね笑
すずは幼少期から絵を描くことが好きで、風景画を描いて学校の先生にも褒められるほどでした。
そんなすずは、ぼーっとしていておっとりした少女で、嫁入り先では家事をする中で失敗続きでした。
すずは苦労の中、ストレスを抱えながらも必死に前向きに生きようします。
戦禍の火が広島の呉にも及ぶようになり、生活は苦しくなります。
食事は雑草や水や芋によって量まししたおかゆやご飯ばかりなります。
戦争によりすずは父を無くし、兄を無くし、大切な人を失うようになります。
そして、自身の右腕さえも不発弾の爆発により失います。
彼女は様々なものを戦争によって失うのです。
その中で、彼女は大切な人、自分を愛してくれる存在、つまり夫である周作の価値を感じて物語は幕を閉じます。
伝えたかったメッセージって?
大きく分けて三つとあると思います。
一つ目は戦争の悲惨さです。
これは、どの戦争映画でも該当することかと思いますが、
戦争がいかに残酷で、理不尽で、虚しくて、恐ろしいものかということです。
広島は原子爆弾によって多くの人が犠牲になり、放射能による被害も甚大でした。
主人公のすずは、まさに広島の惨劇を経験した人物で、その悲惨さを本作ではあまり残忍には描写されていないものの、戦争によって様々な困苦を味わったと言えます。
二つ目は家族の大切さです。
本作では、戦争の悲惨さよりもこちらによりスポットライトが当てられている印象を受けました。
どんなに生活が苦しくても、家族で協力し合い、食卓を共にし、必死に生き抜く姿はどこか心が温まる、そういった気持ちにさせてくれました。
現代においては、戦争がない平和な社会がありますが、本作のような家族での温かさというものは、薄れてしまっているように感じます。
家族の絆、夫婦の絆が衣食住恵まれた現代において、劣っているように感じるのはどこか寂しい気持ちになりました。
三つ目は前向きに生きる大切さです。
主人公のすずはとにかく前向きで、たくましく生きる女性です。
頭に円形脱毛ができたり、家族を失ったり、右腕を失っても、ご飯が満足に食べられなくても、前だけを見て、必死に生きるのです。
そんな彼女は、夫との絆を深め、孤児を拾って育てながら、幸せな家庭を歩んでいこうと前向きに進もうとし、物語は幕を閉じました。
終わりに
この作品を通して私は、今の時代が衣食住においては満たされていながらも、どこか満たされていないことに、寂しさを感じました。
家族の絆においては当時の方が絆が強いように感じます。
私自身も身近な人たち、家族や友人を大事にし、小さなことにも感謝をし、生きたいと感じました。
きれいごとばかり言いましたが、最終的には自分自身をより大事にし、今ある幸せをより発見したいと思います。